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人付き合い

「留学しているんだから日本人とは極力付き合わない」
という話をよく耳にします。

これは結局日本人といるとずーーーっと一緒にいるから自分の英語が上達しないから、という
理由に基づいているようです。

その考え方はわからなくはないというところもあります。
前にも書きましたが、英語は使わなければうまくならないので母国語の日本語を話してばかりいたら
上達するスピードは遅いでしょう。

でも日本人との付き合いを拒絶する、というのは個人的には疑問を感じます。

自分はここ、アーカンソーに来て早2ヶ月がたちました。
「早2ヶ月」とかきましたが、普通の月日の間隔で言えば「たった」2ヶ月です。
その間に国籍を問わず様々な人に助けていただきました。
そのなかでもやはり一番気持ちを理解して、たくさんの力を貸していただけたのは
他ならない日本の方々です。
感謝しても仕切れないくらい助けていただいていますし、他愛のないことでも安心感を与えてくれます。


自分は生きている中で大切にしているもの、もっともっと大切にしていきたいものがあります。
それは「出会い」です。

人との出会いはお金では買えません。
しかし、出会えたからといって、どちらかが不快な気持ちを相手に対して持ったり、興味を持ってもらえなければ
それでおしまいになってしまいます。
それを生かすも殺すも自分次第ですが、その出会いから生まれる人と人とのつながりというのは
何よりの財産だと思っています。


長らく付き合っている友人も最初に「出会い」がありました。
それがあったからこそ、楽しい時間を共有したり、つらいとき、悲しいときには支えてくれています。
また、彼らの頑張っている姿は勇気を与えてくれます。

ひょんなことから出会い、大変な刺激を受け、前に進む力を与え続けてくれている方々もいます。

そう考えると一番初めに書いた「留学しているんだから日本人とは極力付き合わない」という考え方は
人生のトータルで考えたら損になるのではないかと僕は考えます。
せっかくの出会い、それは大切にしていいのではないでしょうか。


ただ、ひとつ誤解しないでいただきたいのは「日本人だけで絶えず群れている」というのには反対です。
観光旅行なら良いですけどね。
しっかりと「目的」をもっての留学なら、その心配はないかとは思いますが、不安で不安でしょうがない人は
もう一度「目的」を見つめなおしたらよいのではないでしょうか。

また、いくら人との出会いが大事、といっても
「日本にいたらこいつとは友達づきあいしないだろうなぁ」
という人とは付き合う必要はないでしょう。
例えば挨拶がきちんとできないとか、「ありがとう」が言えない。
勉強をまったくしないで遊びほうけている、など。
自分は失敗を恐れて何もしない人よりも、失敗を繰り返しても、一生懸命な人と一緒にいたいと思います。
場所は違っても心は一緒ですから。

そして最後になりますが
今まで助けていただいた方々に感謝の意を表す為にも、今度は自分が進んで手を差し伸べられるように
ならなければいけないな、と思います。
 
   
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