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2006


こちらの学期は8月に始まり5月におわるのが1年のサイクルなので、元旦から大晦日を一つのサイクルとして書くのはなかなか中途半端な感じではあるのですが とりあえず振り返る、ということで

2006年の春学期は女子陸上
2007年の秋学期はフットボール

女子陸上はインドアとアウトドアあるわけですが、基本的に練習中は暇でした
基本的には短距離選手担当

アウトドアの時はベンチに座ってひなたぼっこ
インドアの時は椅子にすわってボーッっとする日々
陸上って練習中は得に何をするでもなくて、何かが起こったときのために、という感じでした。
そのかわり練習前、練習後は色々とありましたが。

うちは幸い男子も同じ時間に練習をしており、男子チームはNCAAのタイトルを50個ほど取得している全米指折りのチームなので
そこで練習する選手達も豪華。プロに転向した選手達も一緒に活動をしているので、彼らの走る姿を見ているのはなかなか面白かったです。

「何かが起こらない限りはなにもない」のですが、たまにおこる「何か」といえば、練習中に吐く選手、失神する選手、喘息が発症する選手、痙攣を起こす選手などがいて そういった対応をしていたら嫌がおうにもそのような状況には落ち着いて対処できるようにはなったかな、と思うところがあります。
また恵まれているな、とおもったのは、毎年Tyson Invitationalというプロ選手が招待される大会、そしてNCAA Indoor National Championshipsがうちを会場に開催されると言うこと。
拘束時間などは長くなりますが色々と他の学校の選手、トレーナーと知り合えるのはおもしろかったです。
それに加えて今年はSECのOutdoor Championshipsもうちを会場に行われたので、良い機会でした。

他には選手の手術後(Ankle bone spur)のリハビリを担当させてもらえたのは良い経験でした。
でもリハビリの途中でコーチと対立して学期が終わったらチームを離れることになったのでかーなーり微妙な空気がありましたが
(自分と選手の間に、ではなくて選手とコーチとかほかの選手とかと)、それもまた良い経験

短距離の選手達は長距離の選手達にくらべてわがままな人が多くHigh maintenanceだと言われていましたが、
自分はうまがあったのか、なかなか楽しかったです。
うちは男子と女子サイドが完全分担制なので、そういう意味では女子校教員だった経験が役に立つところは多くあったかな、とおもいます。
やはり人と人との係わり合いがあってのことですから、
目先の技術や知識だけではなくて心を通わせる、ということを教えてくれたのもここ女子サイドでの1年間で学んだことでした。

日本人だから言葉が、、、
なんていうことを感じてしまう人もいるかもしれませんが、母国語としているアメリカ人であっても選手と心を通わせられない人は多い。
それに言葉なんて無力です、そこに心がこもっていなければ。
自分から責任をもって、動いていたら見てくれている人は見てくれているものだ、と思いました。

夏の後半から秋学期はフットボール
アーカンソーにはプロのチームもなければ、ライバルとなるような学校も同じ州にはないので、ここのフットボールチームがすべて。
大規模なプログラムのよいところ、悪いところを垣間みることができました

規模が大きいところでは選手に触らせてもらえない、と言うことをよく聞きますが自分にとってはそんなことはなく
シーズンを通して2人のPost-op(Short-term, Long-term)をかまかせてもらえました。


Short-termのリハビリでは、シーズン開幕直前と言うこともあったので、コンディションを落とすことなく、しかし無理はさせずに、という境目の判断
そしてコーチや周りからのプレッシャーというものも見ることができました。結果として開幕から1ヵ月後の試合に間に合うかどうか、と言われていたのが開幕戦から出場し シーズンを通して再発もなく活躍をしてくれたのには胸をなでおろしました。

Long-termは夏のはじめから秋学期が終わるまでつきっきり。
その間の選手の心理的なアップダウンをはじめ、スタッフとのかかわりあいも学びました。
(スタッフとの出来事はかなり理不尽ではあったのですが)
この選手はこれから中心選手として活躍してくれるでしょうから
テレビで彼の活躍を楽しみにしたいと思います
サイドラインで彼の活躍が見られないのが本当に残念です。ただ長い期間のリハビリでもあったので、本気で叱り飛ばすこともありました。
それでも最後まで一緒にリハビリをしてくれたのはありがたいな、とおもいます。

シーズンとしては誰も期待していなかったのに、SEC WEST Championになり、SEC ChampionshipsではNational championになった
Floridaに負けてしまいましたが
なかなか普段立てない舞台に、1年しかフットボールにつくチャンスがないなか、そこにいけたのは幸運だったな、とおもいます
BowlgameはCapital one @Floridaに出場。
ここでも負けてしまい、負けてシーズンを締めくくることになってしまいましたが、選手たちはよくやったとおもいます。

1年生の後半から2年生の前半をすごした2006年
少しは成長できたのかな
でもまだまだこれから
今までお世話になったスタッフ、時間を過ごした選手たちをがっかりさせることの無いように進んで行きたいと思います
 
   
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