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Athletic Training (アスレチックトレーナーとは? /  学校選び)

アスレチックトレーナーとは?

The Certified Athletic Trainer (ATC) is a highly educated and skilled professional specializing in athletic health care. In cooperation with physicians and other allied health personnel,
the athletic trainer functions as an integral member of the athletic health care team in secondary schools, colleges and universities, sports medicine clinics, professional sports programs,
and other athletic health care settings.

(NATA HPより)

NATA公認アスレチックトレーナー(ATC)はアスリートの健康管理について高等教育および技術を持った専門家のことです。
医師やその他の医療専門家たちとともに、高校、大学スポーツクリニック、
プロスポーツやその他のアスリートの 健康管理機関において欠くことのできないメンバーとして機能します


アスレチックトレーナー(以下ATC)というのを、簡単に想像してもらうなら、スポーツをみていて、
試合中、誰かがグランドに倒れこんだら真っ先に駆け込んでいくジャージ姿のあの人です。

それだけではなく、選手、家族、コーチの間に立って、怪我に対する情報のシェアや、
その怪我に対する不安への精神面のケア等もATCの仕事のひとつです。
ATCを「交通整理人」と表現する人もいます。

日本では、日本体育協会公認資格「アスレチックトレーナー」が1998年に文部省(当時)認定資格となりました。
最近は多くの専門学校も、「アスレチックトレーナー講座」を開講しています。
ただし現在、日本で「トレーナー」を名乗るのに上記の資格が必ず必要か、というとそうではなく、
「鍼灸師」「理学療法士」等の資格を持っている方々が活躍されているケースが多いようです。
詳しいことはわかりませんが、これからは上記資格保有者が増えてくるのかもしれません。

アメリカで「アスレチックトレーナー」を名乗るにはNATABOC(National Athletic Trainers' Association Board of Certification) の試験に合格しなければいけません。
この試験を受けるにあたってもいくつかの条件をクリアしなければいけません。

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*ちなみに「トレーナー」には2種類あって 「アスレチックトレーナー(ATC)と
「コンディショニング&ストレングストレーナー(Certified Strength & Conditioning Specialist)」 とがあります。

ATCの主な役割には「怪我の予防」「選手のリハビリ」「治療」「応急処置」「怪我に対する教育」、などがあります。
しかしこれに限られたことではありません。

怪我の予防
テーピング、シーズン前の身体測定、選手の傷害、疾病の記録、現在選手が抱えている傷害、疾病の認識、コンディショニング、防具、用具の正しい 使用法 など。
診察と怪我の評価、認識
怪我が起きたときの診察。怪我を確認するために様々なテストを行う。怪我のリポートの作成。
治療
電気治療、ウルトラサウンド、温熱治療、アイシング、マッサージなど様々な治療器具を使って治療をする。
リハビリテーション
怪我の後、手術後のリハビリを計画、実行する。
より、早く、そして確実に選手を怪我の前の状態に近く、もしくはよりよくすることが目標。
教育
カウンセリング
選手、家族、コーチに怪我について説明。
禁止薬物についての説明もおこなう。
管理
選手の怪我、疾病記録、怪我のレポートの管理、保険、コーチへの報告書といったものの管理。

以前はカリキュラム制とインターンシップ制の2つがありましたが、インターンシップ制が廃止されたため、認定校に入学・卒業する必要があります。
学部(undergraduate)もしくは大学院(entry-level / 学部での専門が違う人用)の2通りがあります。
まずは上記どちらか入ることになります。

学ぶ内容は主に

解剖学 / 人体生理学 / 運動生理学 / 心理学 / 生物力学 / 傷害予防 / 傷害評価 /
救急救命学 / 理学療法 / リハビリ療法 / 栄養学/ 教育、指導法/ など

上記に実習が加わるといったところです。

そして後に、NATABOCの試験をうけることになります。
主な受験資格に関してはまず、entry-levelの学校を卒業していること(在学期間が2年未満でないこと)
その他、細かな規定に関してはNATABOCのHPを確認してください

 

学校選び

学校選びのポイントは多くあり、多くの方のHPでも紹介されているのでここでは割愛しますが、大まかに言えば自分の好きな地域、学費、気候、好きなスポーツの有無、
スクールカラー、日本人の多い地域、少ない地域、などといったところから考え始めるのが一般的ではないでしょうか。
そしてエリアを絞ったら認定校 を探す、ということになるとおもいます。そのプログラムについては
NATAのHPからリンクを飛んでいけばたどりつけるので英語の練習のつもりで見てみる と良いのではないでしょうか

細かいことを言えばその学校のATプログラムの試験合格率や実習先などの情報も得られればいいのでしょうが、実際その学校に知り合いがいないと難しいかもしれません  


Advanced/ Entry-level Graduate program
とUndergraduateの違い

Advanced Graduate ProgramもEntry-level Graduate Programもどちらも卒業したらMaster(修士)が得られます。
一番大きな違いは、Advancedの方は「有資格者」が対象であるということ。

アメリカの学部時代にAthletic Trainingを専攻し、資格試験にも合格した人たち(つまりATC)が進む大学院。

それに対し、Entry-level Graduate Programの方は、ATCではない人たち対象。

「アメリカでATの資格を取りたいなぁ。でも日本の大学はすでに出ているから、アメリカでは大学院のほうがいいなぁ」
という人はこちらを選ぶことになります。

ただし、いくら「Entry-level]とはいっても進学してくる人たちは関連分野を専攻していた人たち。
入学するにもpre-requisites(必要科目)がいくつか存在し、それらの単位を取得している必要があります。
詳細は大学によって違うので、各大学のプログラムディレクターに問い合わせるとよいでしょう。


「大学学部に入るのと、大学院にはいるのと どちらがいいの? 」


この質問をHP開設以来よくされます。実際、自分自身違いがはっきりとわからず迷ったところでもあります。
こちらで時間をすごしていくうちに判ってきた事があるので、それを記そうと思います。


まずこの質問に関しては何について「良い」のか、何を基準に するかによって答えがまったく違うものになると思います。ですからいくつかわかる限り違いをあげていこうと思います


時間

大学院はほとんどのプログラムが2年間。 (中には学部と院両方引っ付いていて5年間、というところもあります)それに対し、学部の方はたいてい2年生の頃から(中には1年生でとるものもあ るのかな?)プログラムのための授業をとり始めて、プログラ ムに入る事が認められたら3年生から学生トレーナーとして活動を始めます。だから実質3年かけて学んでいきます。この時間の違いにはいくつか理由があります。

理由
その1

大学院プログラムの場合はpre-requisitesとしてAT関連の授業を既習している事が前提。
(pre-requisitesは学校によってまちまちだけれど、解剖学や生理学、運動生理学など大体4-6科目くらい。中にはpre-requisitesのpre-requisites もある)

理由
その2

大学院プログラムは夏休み中も授業がある

1について

pre-requisitesに関してですが、日本の体育関連学科を卒業していたら、単位を移行できる可能性があります。ただ、それが認められるかどうかは学校 によって、人によってまちまちです。

中には「この科目はこの 学校でとらないと認めない」という学校もあるそうです。自分 の場合は学部時代の専門がまったく違うために 、夏に1科目、秋セメスターにも不足しているpre-requisites を2科目履修しました。

他にもpre-はあったのですが、ハワイ 大学に交換留学生として1年間在籍していた時に履修したもの が運よく認められたので夏と秋セメスターを費やすだけでよか った、というわけです。それが認められていなかったらpre-を 満たすために実質1年から1年半かけていたことになります。結 局pre-が満たされていなければプログラムに入る、卒業すると いうことだけを見れば同じ時間がかかると言うことです。

2について

どこの大学院もそうだと思いますが、普通 の学生が休みの時期に毎日授業を行います。夏学期の授業期間 は春・秋にくらべると短いですが、通常週2から3回の授業が 毎日となるので、進度が速く密度が濃くなります

2

学位

決定的に違うのは卒業したときに得る学位がbachelarなのかmaster なのか

自分が聞いた話では、アメリカでATCとして就職をするには最低限Masterを所持している必 要がある、といわれます。

そうなると再び、Advanced-masterとEntry-levelの差はどうなるのか、という話にもなるかとは思いますが、アメリカでの仕事を考 えた場合 、entry-levelの大学院卒業者と advanced卒業者を単純に比較 したらadvancedの方をとるだろう、と耳にしました。しかしそれは当然のように思います。Advancedの方は有資格者として大学院に 進み、そういう人たちはGraduateAssistantとして実務をしな がら授業を併行して取っている訳ですから経験を積んでいるわけです。

3

選択肢

これは圧倒的に学部の方が多いです。Entrly-leve大学院の方はまだまだ 数が限られていますから、あまり希望の地域でなかったり、自 分の好きなスポーツが見られない可能性があります。

その点、学部の方は地域、スポーツ、Division、州立or私立、都市or 田舎等選択肢が非常に多いと思います

4

授業

授業で習う内容と言うのは大きな差があるとは思いません。どちらも資格取得を目指す過程なので。

ただ、大学院の方はentry-level とはいえ学部時代にathletic training / kinesiologyや関連 分野を選考していた人たちがほとんどです。(自分のようなケ ースはあまりないみたいですね。)ですから自然と進度も早くなりますし、ある程度の知識はあるものとして進んで行きます。また、大学院は「自分で調べ、考 えていく場」ですから読み物、課題、提出物等が学部に比べ多いと思われます。

ですからある程度の知識があるものとして授業は進んでいきます。だから学部の授業のよう に細かく最初から、というところではありません。 実習環境についてはかわらないとおもいます。学部生だから、 とか院生だからとかは関係ないでしょう。

5

年齢層

大学院だと当たり 前だけど大学を卒業してきている、もしくは一度働いてから大 学に戻ってきているので年齢的にも「大人」です。なのでクラスの雰囲気は結構かわるのではないでしょうか

6

夏休み

1. でも「時間」として書きましたが、Entry-level masterの場合は通常学校が夏休みである夏学期期間中にも授業があります。(University of Hawaiiは最初の年のみ)。ですからUnderの場合はその間に日本に帰ってお金をためることや、キャンプに参加して経験をつむ、インターンシップに 参加するということが可能ですが、Entry-level masterの場合授業があるため、実習を担当するスポーツにもよりますが、アメフト担当になった場合は夏学期が終了すると同時に実習が始まるため、(他 のスポーツでも数日オフがあるかないか)そういったインターンに参加することはできません。これはおそらく他の大学院でも同様でしょう。

7

経験

前述したように、現在就職に関してはほとんどのところが修士号を持っていることを条件としています

Entry-level Masterを卒業したら、修士号を得ることが出来るのでその資格は満たすことになります
しかしATCとしてはまだ新人の1年目です(試験に受かったとして)

しかしながら、他の職探しをしている競合相手達はどうでしょう
そのほとんどがUndergraduate Programを卒業し、GAとして大学院に進みつつ実務(経験)を2年ほど積んでいるわけです

修士号をもっているとはいえ、まだまだ有資格者としての経験がないEntry-level Master Programの卒業生

インターンとして経験を積むとしてもOPTが有効なのは1年間だけなので、その後の展開を良く考えなければいけません

時間的にも余裕があり、まだ勉強したいことがあるというのなら卒業後再び他の大学院でGAとして勉強をしながら経験を積むことも良いでしょう

もちろんNew Graduate Welcomeなところもありますが、ただでさえ「外国人」=ビザが必要=お金も手間もかかる というハンデを追っているわけですから、それすら問題では なく、「自分を雇ったほうが良いですよ」といえるだけの下地と努力と自信がなければ難しいのかな、とおもいます

Entry-level Graduate Programにいることでそれらは手に入るでしょうか?

それはつまるところ自分次第ではないかとおもいます

自分自身も卒業を目前にしてその問題で頭を抱えていますが、2007年5月を過ぎてどのような判断を下しているのか。このHP見てくださっている方々にど のようなアドバイスが出来るようになっているのか、楽しみでありながらも正念場だな、とおもいます
2007年1月追記

結論

「はっきり言ってその人次第」

いくつか、自分の知る限りのことを書いてきましたが、「何がいいか」というのは「誰を好き?」というのと同じようなもので、何を求めているのかに大きく関わってくると思います。

自分の例を出せば、年齢的なこと(30までには卒業し、仕事に就きたい)と性格上(Underで卒業したら結局Masterにすすむだろうな、そうすると 最低3年+2年=5 年ということ)があったのでMasterを最優先しました。早く資格を取って現場に出たい気持ちが強かったので。

あと、考慮すべきは自分自身の英語力。
アメ リカの大学は日本の大学と比べ物にならないくらい勉強させら れます。教科書を読み、提出物を出し、授業はもちろん全て英 語なわけです。これは大変なことだと思います。

そのためもし かしたらESLの授業を平行してとる、もしくは最初の半年なり1 年なりESL(英語の授業)だけとらなければならなくなる、と言う可能性もで てきます。これは学部、大学院どちらにもいえることですが、 どちらかというと大学院の方が要求されていることは当然多い し、人数も少ない中でやっていくので、より大変かもしれません 。
結局は本人の気力と根性だと僕は思っていますが。

結局は自分がいつまでにどうしたいのか、というところが大き く作用してくると思います。自分の行く先を見据えたらわかりやすいのではないでしょうか。


参考までに・・・

学部レベルにすすんで、そこを卒業、資格をとりAdvanced-graduateに進むという選択肢ももちろんあります。その際、GA (Graduate Assistantship)という制度があります。これは大学や高校において労働(トレーナー活動であったり、授業を教えたり)することによって学費免 除、及び給料が支給されるというもの。条件や待遇は各大学院によって違うので詳細は確認する必要がありますが、頭の片隅においておくといいと思います。こ の制度を使って大学院に在籍していらっしゃる方々はたくさんいます(自分のHPからもリンクしてあります)ので、その方々のHPを訪ねてみるのもよいので はないでしょうか
2005/02

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